村岡由梨 『想いから“かたち”へ』
私は、なぜ生きているのか、何のために、この世に生まれてきたのか、その答えを知りたいと思いました。 そして何をしていけばいいのだろうか…。 人がどう思うかなどに惑わされず、自分の思うがまま生きていこうと決心した時から、 何とも捉えがたいエネルギーの爆発が、心の奥深くから湧き上がりました。 心の中に渦巻く様々な想いを、純粋に感じたままの“かたち”に置き換えていく作業をくりかえし続けています。 こころの内側で息づく私の中心にあるエネルギーと、私の生活哲学を結びたいという憧れがあります。 そして人はなぜ生きているのかという問いかけに対して、 この湧き上がる私のエネルギーを多くの人と分かち合いたいと望んでいます。
作品について
私の焼き物は、『炭化焼き締め』という焼き方で、釉薬を使わず、土を焼き締めたものや、溶けにくい釉薬で、 石のようにがさがさに焼いたものがほとんどです。 浮き彫りで色が付いたものは、『下絵付け』という方法で、色をつけてから本焼き(1260度)をしています。 金彩や銀彩は、本焼きの後、金または銀を塗り、『上絵』の要領で、800度ぐらいで焼き付けています。
焼き締めの器の使い方
基本的に、焼き締めの器は、料理を盛る前に水に通して、水分を拭いてから盛り合わせると、 器の色も生き生きしてきますし、しみも出来ません。